足が地につかないフワフワとした感じが強く、歩くことが困難、併せて、不眠・食欲不振・動悸に見舞われた、水島さくらさん(64歳)は暗闇の中にいました。
既往症と言えば、58歳ごろから「逆流性食道炎」を発症、薬を服用して症状は落ちついていました。
ところが、昨年5月中旬に、胸が「むかむか」として気持ち悪くなり吐きますが、その後から調子が悪くなります。
当然「逆流性食道炎」が悪化したと思い、かかりつけ医を受診して漢方薬を服用しますが、症状が改善されないので、更に薬が増えると、食欲不振・不眠・動悸が頻繁に出るようになりました。
食欲は全くなくなり、一日に一食少しだけ食べるのが精いっぱい、体重も減少してきます。循環器科も紹介されて受診し、心電図検査もしますが異常はありません。
無呼吸症候群の検査も受けますが中程度で、大きな問題でないという結果でした。
大きな総合病院で検査を受けるようにと紹介状を頂きましたが、お姉さんに相談すると、原因が違うのではないかと言われ、当センターを勧められて令和2年7月19日から、仙腸関節調整を含めた健康指導を受け始めました。
7月は毎日通い、8月に入ると週2回から3回通いました。
9月に入ると、肩や首の緊張が初めて感じられるようになると、食欲が戻り始め、次第に美味しく食べられるようになりました。
これは血液循環障害が解消され、失調していた、知覚神経・自律神経が2か月の手当を経て改善されたことで、感じるようになったのです。
そして次第に「フワフワ感・不眠・動悸」も9月一杯で改善され、3か月間休んでいた児童館の仕事に復帰しました。
今日は令和3年10月ですが、昨年の9月以降からは月に3回、今年の1月からは月1回の健康指導を受けてきていますが、現在は動悸が時々少し感じるそうですが、生活には全く支障はないそうです。
さくらさんにこのような症状が出た原因を考えてみました。
さくらさんは57歳まで建築設計士として26年間働いてきました。
その後は「児童館」に努め、現在も子供たちの世話をしています。
設計の仕事は緻密ですから「いつも緊張していた」そうです。その仕事の性でしょうか、肩首の筋肉は発達していて、緊張も並ではありませんでした。
私が仕事上感じている、50歳を過ぎると骨盤の疲労が「骨盤をゆがめる」という通りに、少しずつ骨盤の歪みが進行して限界を超えて、上肢の筋緊張が首の脊髄神経を圧迫することで、不快な症状に発展したのです。
首の脊髄が頭蓋骨の中に入ったところを「脳幹」と言いますが、この場所には「循環・呼吸・排尿・嘔吐・嚥下・唾液分泌・瞳孔の対光中枢」が存在しています。
首の過緊張は不快な情報として、この脳幹を刺激して体調を狂わすのです。
私が数多くかかわっている「三叉神経痛」も、首の過緊張がその原因の一つで、首の筋肉群を緩めると痛みが和らぐ方も大勢いることから、非常にデリケートな部分なのです。
さくらさんの、体の歪みを見てください。
左が令和2年7月 右が3年10月です。令和2年の写真では、左肩が下がり、前に捻じれています。3年の写真では左右の肩が揃っています。
骨盤の歪みを見ると、令和2年では腸骨(骨盤模型の上の赤線)・坐骨(下の赤線)も右上がりですが、令和3年では歪みがありませんから、身体全体の歪みも改善されたのです。
このように骨盤の歪みがあると、上半身も歪み、筋緊張が誘発されるのです。
さくらさんの不快な症状も、骨盤の歪みを正すことが一番、併せて、肩首の緊張を緩める施術を繰り返すこと3か月で、暗闇をのり越えることが出来ました。
現代医学の検査では原因が解らず、病院を「たらい回しに回っている(ドクターショッピング)」の患者さんも多いそうです。
視点を変えて「現代医学が振り向きもしない」身体の歪みについて考えてみませんか!
病の根本原因「骨盤・仙腸関節」の亜脱臼を正す手当を繰り返すと、歪みの改善に伴い、血液・リンパ液・脳せき髄液・神経の流れが正常になると、自然治癒力・免疫力が高まり、体調は快方に向かうのです。
身体の悩みでお困りの方、お気軽にご相談ください。
☆ユーチューブでさくらさんの体験をご覧ください。
令和3年11月吉日 髙橋健康指導センター