「神経痛などはこのような機序で完治してゆく!」
わかりやすく説明すると「腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアなど」が治るのは、「切り傷」が修復するのと同じなのです。
「切り傷」も傷が浅ければ、早く治りますが、傷口が大きければそれなりの時間が必要です。
このことは誰でも経験があるので理解できるでしょう。
腰痛などの痛みが消えるのも、治っていく原理は同じなのですが、治っていく過程が、「傷口」は目で見ることが出来ますが、腰痛などは目で見ることが出来ないので、痛みが消えるのに時間がかかると焦り、この療法では治らないのではないかと「疑心暗鬼」におちいり、あれこれと心配して「交感神経を高ぶらせ」、結果として気持ちの不安定が体調を狂わせて、治りを遅くする弊害も生まれるのです。
ですから、傷口が治癒するのと同じ原理なのだと認識できるかできないかが、治せる人と、治せない人の分かれ道となります。
では傷口の修復について、正しく理解しましょう。
皮膚を傷つけると「血」が出ます。
血の中には「血小板」という物質が入っていて傷口を血で固めます。
また、血液には「顆粒球」という白血球が入っていて、傷口から侵入する「雑菌」を排除しますから「化膿」しないのです。
健康な血液であれば、傷口の大きさにより、1週間でも元の皮膚に修復します。
傷口が大きければ1か月、2か月、それ以上かかることもありますが、時間が長引い
ても、元の皮膚に修復します。
これが「自然治癒力」の力で、赤血球が細胞に変化して新しい皮膚をつくるのです。
赤血球は「食べ物」から生まれますから、日本民族に合った食べ物を食べることで、質の良い赤血球が生まれます。
このことが健康維持増進に大切なことですから、よくよく自覚しましょう。
皮膚の修復のみでなく、体の全ての働きにも影響するからです。
写真は、血液中の赤血球と雑菌・ウイルスなどを無害化する「マクロファージ」です。
さて、次の写真をみて皮膚修復の経過をご覧ください
令和3年11月16日 誤って手をぶつけて親指を傷めました。
親指を少し傷つけて出血していますが、直ぐに血小板が働いて止血しましたので
キズテープを張って保護しました。
11月20日 出血が止まっています。 11月23日赤い傷口が少しあります。
11月30日傷口の赤い腫れも消えました 12月9日傷口の腫れが引いて、 が、皮膚が少し盛り上がっています。 シワも戻りました。完治です。
切り傷は時間の経過の中で、赤血球が遺伝子情報に基づいて皮膚を修復させます。
切り傷が小さいので、若い人だともっと早く修復するでしょうが、古希を過ぎた私は20日ほどかかりました。でも綺麗に修復しました。
腰痛なども、骨盤の歪みを正し、全体の関節や筋肉を緩め、血液循環を旺盛にしてやれば、時間の経過の中で治癒するのです。
時間がかかる人は、それだけ筋肉の柔軟性が失われて、質の悪い筋肉になっているということですが、手当てを受けることで血液循環は旺盛になって、質の悪くなった細胞を元気にしますから、後は、切り傷の大きさと同じで、弱った筋肉が元気に修復すれば痛みは終息します。
この原理が理解できれば腰痛などなど、体調の不調も克服ができるのです。
では腰痛に絞って痛みが出る原理、治る原理をおさらいで説明します。
「腰痛の治癒」
腰痛は骨盤内「仙腸関節」の亜脱臼(ヅレ)から起こるのです。
ヅレる原因は、腰の動きを司る、次の「脊柱起立筋(NO1)」が「使いすぎ・無理のし過ぎ」に耐えられなくなると、疲労して「萎縮」することで骨盤を引っ張るのです。
起立筋は(NO1)は「骨盤」に付着しています。
仙腸関節にヅレがなければイラスト(NO2)のように体に歪みはありません。
仙腸関節の右が亜脱臼(ヅレ)を起こすと、(NO3)のイラストように仙骨が右上がりに傾斜します。
すると、背骨が載っている土台(仙骨)が右上がりになるので、背骨は左に傾きますが、背骨はバランスをとるために肩甲骨周辺では右に湾曲して、最後はやや左に湾曲してバランスを取ります。
足の長さは右が短くなりますから、右足は「草履(ぞうり)」、左足は「下駄」を履いて歩くこととなるのです。
この状態で歩いていると、体全体に大きな負担をかけて動きをつくりますから、あちらこちらの筋肉が萎縮して硬くなり、痛みがあちらこちらに出てくるのです。
この時「仙腸関節」を的確に調整して正すと、体にかかる負担はなくなり、筋肉は次第に萎縮が改善され弾力が復活します。
しかし、仙腸関節を正す療法を直ぐに受けなかったときは、筋肉の質が時間の長短で大きく変わります。
つまり、切り傷が大きくなるか、小さいかということです。
少しでも早く、仙腸関節を的確に正す手当を受けると、傷口は小さいですから腰痛等も早く改善するということです。
腰骨周辺の痛みは一般的に「腰痛」といいますが、原因は脊柱起立筋が疲労して萎縮することで仙腸関節がヅレ、更に脊柱起立筋に増幅して負担がかかり、筋肉の萎縮が知覚神経を圧迫して痛みが強くなります。
坐骨神経痛は仙腸関節を正す手当を受けないことで、「下駄と草履」の生活の結果2次災害として片側の足に、臀部から痛みが出ますが、状態が悪いと足先まで、痛み・痺れが出ます。
このような状態になると、切り傷の範囲が広いと同じことですから、治癒するのに数か月は時間を要します。
しかし、適切な手当を継続して受けていれば必ずよくなるのですが、治る原理が理解できない人は、途中で「匙を投げ」一生苦しむことになります。
最後に、根本療法と対症療法について理解してください。
仙腸関節調整は根本療法です。
根本療法とは、痛みの根本原因を解決するという意味です。
腰痛などは「仙腸関節」のヅレが根本原因ですから、時間を費やしても仙腸関節を引っ張らないように、骨盤周辺の筋肉を弾力ある筋肉に変えることです。
その為には、仙腸関節調整を繰り返し、繰り返し受けることで、筋肉群を緩め、仙腸関節を引っ張らない筋肉をつくることが求められます。
お二人の方の例を紹介します。
☆この方は年齢は50歳ほど、数年前までは「ボード」をやっていました。
筋肉も柔らかで柔軟性もありますが、体質的に骨盤を支える「筋肉と靭帯」が
弱いのですが、腰が痛くなっても直ぐに「仙腸関節調整」を受けると、正すと同時に痛みは全くなくなります。
上記は定期のメンテナンスです。骨盤に歪みがないので痛みもありません。
12/2は痛みが出て手当前の写真です。
右腸骨・坐骨が上がっていますが、調整後は即痛みが消えました。
2021年11月18日と同じように、調整後は骨盤の歪みは取れましたから、ここで写真は省略します。
正面・背面の姿勢も大きな歪みはありません。
骨盤が歪んでも直ぐに施術を受け正すので、体は歪まないのです。
このような姿勢で生活していると、内臓の疾患など、食べ物を間違えない限り体調が悪くなることはありません。
ここのところが大切なことです。
骨盤が歪みやすい体質であっても、直ぐ正すことで血液循環は旺盛ですから、体調が悪くなることがないというメリットがあります。
仙腸関節を定期的に正すことで、健康体で生きられるということです。
☆腰痛になる方は二群に分かれます。
一群は治癒すると先ず痛みが再燃することはほぼありません。
所が、もう一群は治っても再発することが多いのですが、この場合は腰の筋肉群が体質的に弱さを持っているということです。
御多分に漏れず私も、定期的に手当てを受けないとヤバくなることがありますが、手当てを受けると直ぐ治ります。
これは仕方がないことだと思いますが、適切な手当てを受けることで問題は解決されます。
私の施術は、腰痛などの根本原因を正す施術ですから根本療法です。
根本療法のもうお一人を紹介します。
彼は高校1年生ですが、幼い時より硬式テニスをしています。
現在高校で硬式テニス部に所属して、練習や試合を毎週のように忙しい日々をおくっています。
まだ、成長過程で体の筋肉群が脆弱ですから、骨盤に負担をかけると骨盤内「仙腸関節」がヅレます。彼はヅレると直ぐに、膝痛や背中痛に見舞われますが、直ぐに私の施術を受けます。
申し上げるまでもなく、直ぐに痛みはなく成ります。
下の写真は調整後の写真です。後ろ側の写真を見ると歪みはありません。
仙腸関節がヅレても直ぐに正すので、体は歪んでいません。
直ぐに正すことが大切であるということです。
対症療法は、痛みだけをとる療法のことですから、痛み止めの薬剤を使う療法、また、手術で問題個所を切除する療法ですから、現代医学の療法が当てはまります。
根本原因を解決する療法でなく、その場しのぎの療法ですから、良くなっても再発を繰り返し、体全体に「歪み」が進行すると、腰痛・変形性膝関節症・背中痛・足底筋膜炎・肩こり・首の痛み・五十肩など、その人の体質の弱い部分に様々な問題が時間の経過とともに起きてきます。
国家が認めた医療ですから「単純」な人は、この療法のみが正しい治療と考えます。
しかし、私も最初はそのように認識していましたが「治らない」ので、少しづつ視野を広めて経験する中で、現代医療には「苦手」な部分も存在することを知りました。
これが現実の世の中で起きている現象です。
貴方も現代医療の「苦手」な部分を認識してください。
人生は一度限り、本物を知って健康な日々をお過ごしください。
髙橋健康指導センター 高橋純一