坐骨神経痛・足底筋膜炎・膝痛の克服
北安曇から昨年7月に来られた(仮名)一美さん69歳は、週3回のパート勤務と農作業に従事する傍ら、義母の介護もしています。
体調は、7年前に右足大腿部骨折をして入院しました。3年前からは「左足の坐骨神経痛」に悩まされ、足先まで痛みがあります。
55歳ごろから腰が悪くなり、ぎっくり腰も年に何回かは起きるそうです。
昨年の2月からは「左足足底筋膜炎」にかかり、整骨院に通っていますが未だに痛みは消えず、朝起きるとき、農作業の後は立っていられないほど足の疲れと、痛みがありますが、しばらく休むと楽になるので、仕事はしてきたそうです。
また、先月から左膝も痛くなってきて正座ができなくなり、危機感を持っていたところ、知り合いに当センターを紹介されました。
「2021年7月17日と12月1日の姿勢の比較です」
花柄の服装が7月、無地が12月1日です。歴然に12月の姿勢は改善しています。
7/17(NO1)上の写真、腸骨右上がり、下の写真、座骨左上がりで骨盤が大きく歪んでいます。
NO2は骨盤を正した写真ですから揃っています。12/1は骨盤の歪みがありません
一美さんは家庭の都合で9月7日から、週1で私の指導を受け12月7日までに、坐骨神経痛、足底筋膜炎、膝の痛みも克服されました。
一美さんは左足に症状が出ています。
左座骨神経痛・左ひざ関節痛・左足足底筋膜炎です。
この原因は7年前に右足大腿部骨折により、右足が少し短くなっていることに問題があります。
Aは7/17骨盤を正す前の写真です。右足が短いです。
Bは同日に骨盤を正した後の写真ですが、少し改善されていますが短いです。
Cは、12/7の写真ですが、ABに比較するとかなり改善されていますが、踵の位置が若干短く確認できます。
足の長さは左右に違いがあると、下のイラストのように、右足は草履、左足は下駄で歩くことになり、骨盤内「仙腸関節」に負担がかかりヅレやすくなりますから、日ごろから、そのハンディキャップを知って、定期的に骨盤を整えるメンテナンスが、再度、坐骨神経痛などに侵されないために必要なことです。
また、骨盤が歪むと、仙骨(土台)の上に立っている背骨(柱)は仙骨の傾きにより動きのバランスをとるために、湾曲して上半身に歪みが生じます。
この歪みにより、肩こりや首の張り、頸椎ヘルニア、50肩、肩甲骨周辺の痛みなどに侵される確率が高くなります。
一美さんの初回の写真を見てください。顔も曲がり、肩も不揃い、体も全体が捻じれています。当然骨盤内「仙腸関節」にヅレがあります。
このヅレが、草履と下駄の動きをつくり、下肢に常に不要な負担を与えることで、左足は疲労して様々な痛みが起きてきたのです。
12月の写真では姿勢が改善されていますから、草履と下駄の動きが解消されたことで、様々な痛みも消えたのです。
身体に起きる様々な痛みは、先ず、骨盤を正すことから始めなければ、根本から治癒することはないのです。
この原理をしっかりと認識しないと、痛みから生涯逃れられなくなります。
令和4年1月 髙橋健康指導センター 髙橋純ー