身体には自分の知らない不調や病気を治す力が備わっています。
この力を発揮させるには、
第1に、「体の歪み」を正すことです。
第2に、「日本民族の食事」を実践することです。
第3に、「正しい運動法」を実践することです。
第4に、常に「感謝の気持ち」をもって生きることを身につけることです。
第5に、現代医療の実態を学ぶことです。
この条件を学びクリアーすれば、身体の不調や病気を克服することができます。 人間にとって、一番の不幸は知識がないということです。
髙橋健康指導センターでは健康を回復するノウハウを懇切丁寧に指導いたします。

センター代表の言葉 仙腸関節調整健康指導家 髙橋純一
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パニック障害の克服・・身体に優しい手当

「パニック障害」克服・・身体に優しい自然な手当

 平成26年11月26日「パニック障害」と診断された27歳の女性が当センターを訪れました。

 仮名「深雪さん」は東京で某新聞社の記者をしています。

仕事を始めて5年、ようやく仕事にも慣れて、日々楽しくも過激な日々を送っていました。

8月の下旬出勤途中の電車の中で、急に動悸がして息苦しくなり、意識が混濁して途中駅で電車を降りる事態に陥ったのです。身体の異変に早速総合病院を受診します。

診断名は「パニック障害」で安静と薬の服用を指示されます。

会社に診断書を提出して2か月間の療養休暇をもらいますが、薬を使用していても症状の改善がみられないことから、薬が次第に増量されるのですが、逆に様々な症状に悩まされます。

しかし、薬の副作用などの知識が皆無な深雪さんは「仕方がない」とひたすら、薬を服用しての自宅での療養生活を余儀なくされます。

しかし、療養と言っても医師から生活のQOLについて指導があるわけでなく、好き勝手な日々を過ごしていたそうです。

 

深雪さんの体調について整理してみます

*大学を卒業するまでは特別体調の悪いことはなく健康児として過ごしていた。

*通勤に片道1時間半かかり、出勤時間はゆっくりだが、午前様になることも多い。

*仕事は楽しいが疲れは感じることは多かった。

 

気になる以前からの症状

「頭痛が多く酷くなると吐き気を感じる・食欲がなくなる・首や肩こりを感じる・寝付きが悪い・便秘になる・手足、脇の下に汗をかく・目が疲れ乾燥もする・天気が悪いと怠くなる・疲れると横になりたくなる・冷え症である」

*そして8月下旬通勤電車の中で発症、精神科で「パニック障害」と診断されます。

 

処方された薬を服用してから発現した症状は薬の副作用に記載があります

先ず処方された薬剤

「抗うつ薬・・ジェイゾロフト」

「催眠鎮静薬・・マイスリー」

症状の改善がないので更に「精神安定薬・・ワイパックス」も追加されます。

 

薬を服用してから出た症状

「ふらつき・めまい・圧迫感と不眠(寝ていても緊張)・神経過敏(音に敏感)・動悸・発熱・イライラ・不安・焦燥感・倦怠感や脱力感・意欲や気力減退」

これらの症状は薬の副作用ですが、本人は知る由もなく自分の身体が悪いと思い込んでいたのです。

 10月20日より療養休暇今年一杯にて休養、実家からの連絡で長野に帰省して11月26日より当センターで健康指導を受ける。

「パニック障害」であれ、「精神障害」「自律神経失調症」であれ、必ず原因があります。

その根本原因は「身体の歪み」です。

歪みの元は「骨盤の仙腸関節の亜脱臼」です。

左右の足の長さを見ると「右仙腸関節亜脱臼」ですから、右骨盤がズレ上がっていますから右足(B)が短くなります。(Ⅾ)は調整後ですから足の長さは揃っています。

骨盤の位置に画板を当てると、これだけ右骨盤が上がっています。

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骨盤が歪むと骨盤の上に載っている背骨もS字状に歪みますから、顔も曲がり、左右の肩も不揃(C)いになります。

右足は草履、左足は下駄を履いて歩くことになります。それだけで相当疲れるでしょう。今度は身体の柔軟性を見ます。

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身体の歪みは必要以上に身体の筋肉を硬くします。(E)はもっと前に倒れなければなりません。(F)は後ろに反れません。(G)は床に手が付きません。

身体の歪みに伴い筋肉が硬くなると、血管やリンパ管、神経が圧迫されその働きが低下します。

特に、上半身の肩、首の緊張は脳内への血流を低下させ、脳の生命維持中枢が正しく機能しなくなりますから、様々な不快な症状が発現することになります。

一番は「不眠」です。仕事も午前様が多く睡眠不足が「パニック障害」の原因の一つであったのですが、薬による弊害もあります。

寝付きが悪く、熟睡ができなくなると、脳の神経細胞は疲れ果て、更なる問題を加速させるからです。

圧迫感、イライラ、不安、焦燥感、脱力感、神経過敏などは、不眠が続くと発現する症状です。

深雪さんは、薬を服用することで発現しましたから、薬は熟睡を妨げる側面を持っているということになります。

当センターの手当て法は、先ず骨盤の亜脱臼を正して、歩き易くすることです。

歩くことに必要以上のエネルギーを消費していたのでは、それだけで疲れてしまうからです。

骨盤を正すと両足はそろいます。

そして筋緊張している部分を近赤外線や太陽光線を使用して緩め、全骨格を調整する手当てを継続することで、体調は改善されてきます。

薬などは直ぐに不要となり、薬から離れると、頭がスッキリして気力が湧いてくるのです。

つまり「パニック障害」は薬で対応する病ではなく、身体の歪みをとり、筋緊張が改善されれば克服できる、単純な病なのです。

そんな単純な病に、薬に頼った手当てを受けていると、社会復帰できない身体に陥ってしまう可能性が大なのです。

深雪さんは、11月26日より12月6日まで16回の当センターの手当てを受けました。手当て3回目位から急速に様々な症状が消えていきました。

当然薬服用も中止しました。

そして完治です。

付け加えることは、並行して次の事項を指導しました。

*休養中は昼寝をすること。夜は9時には就寝すること。

 眠れないことや夜中に覚醒しても気にしないこと、体調の変化で眠れないことは           誰でもあることであるから。

*甘い菓子類を食べないこと。

 血糖値が上がるので、過食すると低血糖症になり体調が悪化する危険性があります。

また、白砂糖類が入っている菓子類は、体内のカルシウムを消耗させますから、カルシウム不足で「イライラ」感が増幅するので、こような症状に侵される人は要注意です。

*朝食は少なめ、昼、夕食は腹6分から8分にすること。

*朝昼晩、柔軟体操を15分ほどすること。体調が改善してきたら散歩などすること。

*入浴療法として、朝と夜入浴すること。冷たいシャワーを当てることも勧める。

汗をかいたら水分と塩、ビタミンCの補給をすること。

入浴は副交感神経優位でリラックス効果。冷たいシャワーは交感神経刺激で気持ちが引き締まる。

交互に繰り返すことで、自律神経失調が次第に改善されるからですが、体調を見ながら無理はしないことも付け加えました。

 

令和4年1月14日 髙橋健康指導センター  髙橋純一

※この体験談は、「当センター便り」に掲載されたものです。