【変形性膝関節症克服体験談】
山下光子さんは今年八十三歳を迎えました。七年前から膝に痛み(変形性膝関節症)が発現して市内の「総合病院」の整形外科に定期的に通ってきたそうです。
整形外科では今日まで、湿布、ヒアルロン酸の注射、消炎鎮痛剤の服用などを受けてきましたが、片膝だけの痛みが途中から両膝となり、足のむくみ、倦怠感、冷えの症状などに次第に悩まされる結果となり、今年の九月からは痛みが酷く、一人では歩く事が困難になる事態まで悪化してしまいました。
医師に相談すると「人工関節置換の手術」しか方法が無いと告げられ、手術を承諾したそうです。
しかし、手術は混んでいるために来年四月になると告げられましたが、その間どのように生活したらよいのか途方に暮れているとき、知人から当センターを紹介され「藁にもすがる」心境で十月六日に来られたのです。
来られたときはご主人が光子さんを支えて杖をついて来られました。
両膝は腫れてO脚が気になりました。
しかし、これまでの経験から骨盤を正し、身体全体を緩める療法を毎日繰り返す事で、必ず希望が湧いてくる事を伝え励ましました。
食事の注意点や日常の生活、自己療法も指導しました。
その日から今日まで、当センターの指導日には毎日指導を受けに来られています。
最初の日も健康指導が終わると、歩くときの痛みが激減して、介助者無しで帰ることができました。
そして一週間二週間健康指導を受けることで、歩行するときに膝に起きる「ギクンギクン」という痛みが徐々に軽くなり、十一月初旬には痛みはほぼ消えました。
膝の痛みが消えると、腰の痛みを訴えるようになりました。
当然骨盤が歪んで膝に不必要な負担がかかり、「変形性膝関節症」に罹患したわけですから、「骨盤」に違和感があるのは当然です。
その痛みも徐々に軽くなって一月には消えました。
現在は、足のだるさが気になってきたと、一週に一度の手当てを続けています。
次に膝の写真を見てください。
10月6日撮影(左)の膝は腫れていますが、11月24日(右)撮影の膝は「膝蓋骨」の周りの腫れが引いて、膝周辺が引き締まった状態が観察できます。
そして正座も可能になりました。
もはや手術など必要ありません。
これが仙腸関節調整法で完治していく証明です。
「騒動記」
光子さんは七年前から総合病院の整形外科に定期的に通っていました。
担当医はその病院の院長だそうです。
しかし、院長といえども光子さんの変形性膝関節症の進行を食い止める事はできませんでした。
つまり、変形性膝関節症の改善は、西洋医学にとって苦手な分野ということになります。さて今回は大変な「おまけ」が付きました。
九月の定期健診の際手術するにあたり膝の「レントゲン」を撮影したとのことですから、どの程度損傷があるのか、私が確認しておきたかったので、レントゲンのコピーを頂いてくるように、光子さんに依頼しました。
現在はどの病院でも、レントゲンなど撮影したコピーは患者さんの依頼があれば渡してくれます。
十月下旬の定期健診の際、光子さんのご主人が、この院長に「レントゲンのコピーを家族に見せたいので頂きたい」とお願いしました。
すると院長は「レントゲンフイルムは貸し出せない決まりがあるので無理だ!ましてや素人が観て何が解るか!」と吐き捨てるように、ご主人に言葉を返したそうです。
ご主人も日頃から患者に対して、暴言交じりの威圧的態度を取っているこの院長の振る舞いに、怒りの言葉を返してしまいました。
ご主人「膝の痛みで苦しんでいる患者に何もしてくれないのではないか」
院長「早く手術をしなかったからだ」
ご主人「痛みを取りたい一心で、安茂里の髙橋健康指導センターにお世話になっている。痛みはほとんど取れましたよ」
院長「素人に少し毛が生えた程度のところで何ができる。絶対治らないぞ」
このようなやり取りがあって、ご主人は「もう結構です。この病院にはお世話になりません」と、光子さんを伴って診察室を後にしたのです。
医師はショックだったのでしょう。
スタスタと歩く光子さんを目の当たりにして、「怒り心頭に発する」となったのです。
西洋医学の得意な分野、苦手な分野を患者側は判断して、手当てを受ける事が必要ということを物語る一例です。
それには日頃から視野を広めて、医療というものの実態を学ぶ心構えを持つ事が、いざという時に役立ちます。
光子さん家族は、よい知人に恵まれて「目からうろこが落ちる」を体験されました。
もし知人の紹介がなければ我慢して、手術日を待つ以外方法は無かったのです。
光子さんが述懐されました。病院で行き会う膝の悪い方の話です。
「手術をしたが三ヶ月で痛みがぶり返して途方に暮れている」。
「手術をしたら膝が曲がらなくなり生活が大変になってしまった」。
「先生に治りますかと尋ねたら、やってみないと分からないと言われた」。
「ここの院長怖いのよ!逆らったら怒鳴られる」。
《医療の本質》
膝関節の痛みは、西洋医学の手当てではほとんど治せないでしょう。
薬などの医者の手当ては本質を治しているのではありませんから、根本からは治らない人が多いのです。
しかし、日本は保険制度ができた昭和三十四年から、病気は「薬・手術など・医師が治すものだ!」という国の宣伝、そして製薬会社の宣伝が国民を洗脳してしまったのです。
薬で膝の痛みが治るのであれば問題はありませんが、次第にこじれて湿布などで誤魔化すか、痛みに我慢ができなくなることで、人口関節の手術へと進むことになります。
私の手当てを受けに来られる方は、西洋医学の治療がおかしいと気付かれた方です。
《医師の手当てで治る方もいます》
骨盤に大きなズレがなかったから、医師の手当てを受けている中で、骨盤に本人の治癒力が働き骨盤の歪みが解消されたからです。
この力は誰でもあるのですが、無理を重ねると、筋肉の状態が劣悪になり、この力が働くことができなくなると、西洋医学の手当てでは治らないでしょう。
最悪手術、人工関節へと進みます。
《健康食品で改善しますか?》
様々な製薬会社から膝痛に効果があるという「健康食品」が発売されています。
コンドロイチン・グルコサミン・飲み薬などなど。
しかし、膝痛の原理からして治ったという人は、何をしなくても時間の経過の中で、自己治癒力が働いて治る方です。
一定レベルに膝周辺筋肉が萎縮をしてしまえば、健康食品で完全に治ることはありえないでしょう。
薬が病気を治す唯一の物だと教育をされてしまった日本人は、製薬会社の広告を信じる人が多いのです。
薬で治ったという人がいたら会ってみたいですね。
「終わりに」
膝関節の痛みは60代70代の女性に多く表れる症状です。
その時に適切な手当てを受ければ、完全に良くなりますが、薬で誤魔化すと歳と共にさらに悪化して、医者通いの一生を送ることとなります。
仙腸関節調整など私の手当ては、悪い部分も改善しますが、併せて身体全体を調整しますので、思いもよらないところまで健康体に変身するというメリットを持っています。
健康保険は適用外ですが、生涯現役の健康を得ることができると考えれば、決して損はないのではないでしょうか。
そして、50歳を過ぎたら体は「故障」が起きやすくなります。
故障とは「骨盤」に歪みが生じる、つまり「仙腸関節がヅレ」を起こしやすくなるということです。
車などの整備は定期的にやりますが、自分の身体の「整備」をやるという考え方は、多くの皆さんのほとんどが持っていません。
これからの時代は、50歳を過ぎたら「体の歪み・骨盤のヅレ」を点検し、併せて整備をしてもらうことが必要なのです。
老後を伸び伸びと溌溂と生きるために必要なことです。
私はそのように生きています。
(ここ記事は当センター便りに掲載した内容です)。
2021年9月下旬 高橋健康指導センター 高橋純一